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大森 栄一; 鈴木 弘; 加藤 良幸; 小杉 一正; 菊地 直樹; 山内 孝道
Topical Meeting on Safety of the Nuclear Fuel, p.128 - 146, 1998/04
1997年3月11日に起こった東海再処理工場アスファルト固化処理施設の火災・爆発事故において、事故後原因究明班を組織して原因の究明作業を行った。爆発による被害状況、試験、解析の結果、爆発原因の検討、考えられる爆発シナリオの検討について発表する。爆発被害状況については、アスファルト充てん室内のドラム、壁や機器の状況、近隣の部屋の代表的被害、換気系ダクトやフィルタの被害状況などを写真に基づいて説明する。施設内部屋境界部材の破壊圧力の解析結果及び換気ダクトの圧力解析結果を紹介する。爆発原因の検討、及び考えられる爆発シナリオの検討については、上記の施設内被害状況と試験結果を基に、爆発原因物質の検討、爆発様態の検討、爆発地点の検討、爆発の経緯などを議論する。
小山 智造; 佐野 雄一; 柴田 淳広; 山内 孝道; 中田 啓
Topical Meeting on Safety of the Nuclear Fuel, 0 Pages, 1997/00
1997年3月11日に起こった東海再処理工場アスファルト固化処理施設の火災・爆発事故において、事故後原因究明班を組織して原因の究明作業を行った。施設の運転データ、これに基づく火災原因の検討結果、考えられる火災シナリオについて発表する。施設の運転データとしては、エクストルーダの上昇、ゾーン7温度の上昇、廃液供給速度の低下、充填時の柔らかさ、ドラム表面の硬い膜、ドラム充填量の減少等が挙げられる。廃液の化学分析の結果、廃液中のTBP等有機溶媒の濃度は極めて低く、有機物の反応が原因である可能性は極めて低い。運転データからは処理した廃液中に沈殿物が混入していた可能性が高いと思われる。固化体を熱分析したところ、発火した第29バッチでは低温からの発熱現象が検出されており、沈殿物を触媒にした酸化反応が考えられる。また塩の粒径がより細かいため硝酸塩等の酸化反応性がより高かった可能性もある。なお、化学反応以
五十嵐 寛; 中田 啓; 渋谷 淳; 山内 孝道; 高橋 武士; 岸和田 勝実
Topical Meeting on Safety of the Nuclear Fuel, ,
1997年3月11日に動燃東海再処理工場のアスファルト固化処理施設において火災が発生し、その10時間後に爆発が発生した。本報告は事故の概要と事故原因究明の取り組み状況および原因究明を通じて得られた教訓について報告するものである。原因究明にあたっては、火災爆発事故の原因につながる物質を調べるためにアスファルト固化処理施設内に残された廃液等の分析を行った。火災原因についてはエクストルーダ内の摩擦熱および空気巻き込み等による硝酸塩とアスファルト等の酸化還元反応による温度上昇が考えられる。爆発原因については数十種類の高沸点の炭化水素からなる混合ミストがドラムより発生し、アスファルト充填室に充満し爆発に至ったものと考えられる。事故の環境への影響については敷地境界外における預託実効線量当量が10^-310^-2mSVと推測された。事故の教訓としては、消化、換気系の運転操作上の問題、建屋内拡散と体内摂取防